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- 2016年11月25日
いよいよ血液内科の領域に
スペインの画家ゴヤの代表作のひとつに、「我が子を食らうサトゥルヌス」という絵があります。ローマ神話の農耕神サトゥルヌスが、我が子に将来殺されるという予言に恐れを抱き、5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにした作品です。「肺がん患者5万人が1年使ったら総額1兆7,500億円」と、高額薬剤費問題に火をつけた國頭英夫・日本赤十字社医療センター化学療法科部長によれば、「新しいタイプの高額薬は次々と現れ、薬剤費は膨張する。医学の進歩、人口高齢化が原因。それでもまだ現役世代の負担を強いるのか。私たちの姿について、この絵のことを思い出す。」といいます。 厚労相の諮問機関 中央社会保険医療審議会は11月16日、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)の薬価50%引き下げを提案し、了承されました。製造販売元の小野薬品工業は、オプジーボの売り上げを年間1,260億円と見込みました。年間販売実績が想定を超えた場合の、ヒット商品についての薬価引き下げルール「特例拡大再算定」に当てはめれば、下げ幅は最大25%です。厚労省は、年間販売額が1,500億円を突破すると試