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- 2017年7月26日
核酸医薬 episode1
核酸医薬品への期待が高まっています。
遺伝子の発現に直接作用することにより、低分子医薬品や抗体医薬品では狙いにくい治療標的にも対応できる、これまで治療が難しかった病気の治療が可能になる、と考えられており、製薬企業が研究開発を強化、関連産業でもM&Aや原料ビジネスの拡大等の動きが活発化しています。 これまでに有効な治療法がない医療に対するニーズ(アンメット・メディカル・ニーズ)に対し、核酸医薬品の実用化によって新しいモダリティ(創薬手法)として定着するか、注目されています。 医薬品には以下のものがあります。 1)低分子医薬品
細胞の表面の受容体にアンタゴニスト(ぴったりはまる物)が来ると、「細胞を作れ」「細胞を縮めろ」等のシグナルが伝わります。
受容体に覆う物がつくと、その受容体を利用したシグナル、例えば「血圧上昇」「細胞増殖」等のシグナルは伝わらなくなります。
低分子医薬品をつくるときは、たくさんの化合物を合成し、受容体にくっつく物、作用する物をさがします。 2)抗体医薬品
がん細胞や外来の異物にくっついて、その働きを止めます。抗がん剤