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のどぬ~る と エプラツズマブ


血液内科の薬剤(一般名)で、「エプラツズマブ」とか「イマチニブ」といったものがありますが、面白い名前だと思いませんか。

商品のネーミングに定評のある製薬会社があります。 「のどぬ~る」をはじめ、「熱さまシート」「トイレその後に」など。 でも、生物学的製剤・分子標的薬の命名法については、定めがあります。 エプラツズマブは、 ①固有名Substem(抗体のターゲット)Substem(抗体の構造)stem エプラ ツ          ズ        マブ

となっており、 抗体薬の場合 ④の「マブ」は、モノクローナル抗体 : Monoclonal Anti-Body から頭文字をとって、‘mab(マブ)’ ③抗体の構造の部分は a = rat (ラット由来) i = primate (サル類由来) u = human (ヒト由来) e = hamster (ハムスター由来) o = mouse (マウス由来) xi = chmeric (キメラ抗体/ヒト部分 7 割) zu = humanized (ヒト化抗体/ヒト部分 9 割) ②抗体のターゲットの部分は t(u) = 腫瘍に作用 c(i) = 血管系に作用 l(i) = 免疫系に作用 となっています。 阻害薬の場合 ④に、阻害薬 : inhibitor の ‘ib(イブ)’ ③抗体の構造の部分は n = キナーゼ阻害薬 tin = チロシンキナーゼ阻害薬 raf(e) = Raf キナーゼ阻害薬 zom = プロテアソーム阻害薬 となっています。 ①固有名(接頭辞部分)は、開発者のネーミングセンスによるものでしょうか。 多発性骨髄腫の薬に、海洋堆積物から抽出し放線菌を利用したものがあります。 マリゾミブ(marizomib)と言います(←marine?)。

以上から、エプラツズマブ(Epratuzumab)は、

    エプラ      ツ        ズ       マブ

     epra tu zu mab

   エプラ    腫瘍を攻撃  もうちょっとでヒト  モノクロール抗体

となります。

※「抗体」の構造については、以下のようなものです。

可変領域がマウス   CDR領域がマウス    全てがヒト

      定常領域がヒト   それ以外がヒト

※紙幅に限りあるため、ここでは「キナーゼ阻害薬」等の説明は省略します。

出典 : 東北大学大学院医学系研究科 薬理学Ⅱ 2014年06月 ほか

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